雑記

親愛なる○○に捧げる

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食の話題2

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『M74』113ページ2コマ目。シエスタがロールキャベツに着想を得る一方、食卓で行われた変な解説を解説。


食品や料理には各国の文化性が強くにじみ出ているので、うまく使うと効果的だし、直感的にすごく働きかけてくれるような気がするので、描いてて好きなものになります。例えば、『ハリポタ』の良さはアイテムや「100味ビーンズ」などおやつの色彩がすごく良く出てるところ(その頃までしか読んでない)。『私立探偵スペンサー』でも、毎回マッチョな探偵スペンサーが料理する描写があるし、『15少年漂流記』なんかブリアンもゴードンもドニファンも、とにかく食ってばっかです。海亀をひっくり返して斧で叩き割って食うという…

明日公開予定のシエスタの短編も食材に執着して描きました。カラーの良さが少しは出たと思う。7月中は他は何にもアップしないので、中旬くらいまで貯めとこうかと思ったんだけど…じめじめしてるうちに出したくなった(笑)


上記のコマの解説です。
普墺戦争・普仏戦争ごろの欧州情勢を食卓で表した感じです。各国を代表する食品を描いてます。

「フランス:フランスパン&マーガリン」
フランスではフランスパンのことをフランスパンと呼ばないことは、「焼きたてじゃパン」とか呼んだ人はご存知かと思います。ではなぜ付けあわせがバターやジャムじゃなくてマーガリンなのかと言うと、このマーガリンはフランス皇帝ナポレオン3世が作った、という歴史があるからなんですよ。正確には、彼の家来の化学者・ムーリエという人なんですけども。普仏戦争前にバターが欠乏したグルメ大国のフランス人、深刻な士気低下に悩みます。ゆたかさの弊害ですね。そこで皇帝はムーリエに牛脂と牛乳から作った怪しげな合成バターを作らせ、「真珠」の意味を持つギリシア語から『マーガリン』と名づけ、この危機を乗り切ります。結局、皇帝は10万人の兵と共に降伏しますけども…

捕虜帝ナポレオン3世の叔父である仏帝ナポレオン・ボナパルトにしても、食品を開発して強力極まりない兵器にするというのはありました。常勝を誇ったナポレオン軍の最強兵器は、有名な「ナポレオン砲」やネイら将軍たち、あるいはナポレオン・ボナパルトの天才的作戦能力にあるのではなく、ある食品保存方法だったかと思われます。それは、「瓶詰め」です。

これにより、ナポレオン軍ははるか遠隔地に、野菜を含む大量の食料を、腐敗することなく輸送させることが出来るようになり(しかも季節を問わず!)、これによって未曾有の大軍団を動員できるようになりました。なお、「缶詰め」はその後、イギリス軍が開発に成功しました。以降、イギリスが天下取ります…


補給線のことを考えずに戦争を考えるのは、本来的に難しいことだと思いますが、往々にして我が国民はここを無視して、軍艦や戦車や航空機に飛びついちゃうんですよね~。今から北とやるにしても、食べることから考えないとだめなんですよ(笑)

第二次大戦のヨーロッパ戦線でも、米陸軍は別にシャーマンやロングトムで勝ったわけじゃないですよ。正確な数が分からないほどの2.5トントラック「ジミー」が、「ジープ」が、「ビープ」が、鉄道網の無いところに完璧な補給線をめぐらしたんです。こんなもん通常兵器なんか10年遅れてても勝ちますよ。


「プロイセン:ポテト」
これも極めて重要です。特に、ドイツ、及び北欧諸国などにおいて。特にアイルランド。

世界を変えた食材、ポテト。もし世界地図にアメリカ大陸が存在しなかったら、どんなことになるかというと、なんとこの食材が無いんです。そしたら、もっと世界地図が変わってしまうんですね。
南アメリカ原産のこの作物はインカ帝国が数百年をかけて品種改良を続けていました。そこへフランシスコ・ピサロと150人ばかりのスペイン兵士が、財宝を強奪せんと乗り込んだ。これにより、インカ帝国が滅びます。

ピサロたちは、数々の財宝を奪って持ち帰りましたが、この金銀財宝の数々の中で、最も価値のあるものが、部下が民家から奪った小さな芋とは、誰も気付かなかったでしょうね。

当時のポテトは今よりもっと小粒で、表面が黒く、しかも芽を出すと毒があるとあって、「悪魔の実」と扱われました。当時、聖書に出てこない食べ物は、基本的に嫌われます。しかしこの優秀なデンプン供給源に、気付いていた人たちもいたんです。

プロイセン王家最大の傑物「フリードリヒ大王(デア・グロッセ)」は、この作物が痩せた土地でも育ち、実をつけることに気付きました。それまで、この地方の人たちはカラスムなどのいわゆる雑穀を細々と食べていたのです。結局、人間生きていくるにはデンプン(炭水化物)が必要なんですよね。ダイエットで炭水化物カットした人は分かるでしょう。最後は肉なんて食いたくもなくなるはずです。なんか意識朦朧戸とするんですよね。当時の人は、あれが生まれてから死ぬまで、ずっとなんですよね。
大王はポテトへの国民の偏見を取り除き、プロイセンを豊かな国へと変えて行きました。というわけで、ドイツじゃポテトは重要なんです。

この作物は、1848年の「カリフォルニア・ゴールドラッシュ」と密接に絡み合う食材で、その辺は『49ers』という話でやりたいと思っております。いつかね。


「オーストリア:ウインナー」
首都はウィーンのオーストリアです。でもウィーンでは細長いソーセージをフランクフルトって呼ぶ。なんか良く分かりませんね。

ドイツこそソーセージっていう感じはしますが、ソーセージは別にドイツだけじゃなく世界中で作られてます。イメージ強いのは、日本にソーセージを伝えた最初の人がドイツ人だったから、だそうです。正直、ここはお菓子の方がすっと入ったかなぁ、とも思うんですが… ポテトでとウインナーを「えいっ」と刺すシーンがやりたかったんです(笑)

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