雑記

親愛なる○○に捧げる

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ファンタジーなウエポン

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「日本の銃」って言う番組で、日本軍の銃が外国の評論家にメチャクチャこきおろされてまして、それがまた理にかなってるもんだから「チクショー、悔しい!」と思いながらも実に面白かった。

火砲について、銃も含めて色々見てきたんで、「火砲」という技術が実に合理的・科学的思考のもとに発展してきたことを学びました。存在自体が毛嫌いされることも多い「火砲」ですが、少なくともそこには優れた科学があって、世界で最初のコンピューターというものは「火砲」のために生まれた、これって常識ですよね?

そうそう、“Computer”の翻訳に「電子計算機」とつけた日本人のことを、あの中国があざ笑って「電脳」こそが正しい、日本人は理解力も英語力も足りない、などとほざいてるそうなんですけど、コンピューターは生まれた時はカシオの電卓より能力低かったんで、「電子計算機」で良かったんですよ。それがここまで来るとは当時誰も予測してなかったわけで、そのころコンピューターを訳すほどの国力が無く、当地生まれの漢字での翻訳を逆輸入しといて偉そうに言うなよな、と雑誌のコラムで技術語翻訳者が仰ってました。

というわけで日本人は頑張って技術を導入していくわけですけど、技術の最先端であった戦争兵器になってくると、おかしなところがいくつも出てくるようです。それは技術的欠陥というよりも、思考法とか文化の違いみたいなのが現れてて、そこには人の営みを想像しうる面白さがあると思います。


例えば絵の九六式軽機関銃なんですけど、30発装填できるマガジン(弾倉)にはカウンターが付いていて、残弾数を計算できる仕組みになっています。このことを、外人の砲学者がバカにしてたんです。そもそも大量に弾丸をばら撒いて「弾幕」というものを作る役目をもつ「機関銃」という砲種において、忙しい戦闘中に残弾数を確認する意味が分からん、と。無くなったら足せばいいだろ。この銃は連射して砲身が過熱してきた時のため、砲身に取っ手がついています。スペアの砲身にすぐ着脱できる。そこも矛盾してますね(笑)

それから、この軽機関銃には日本刀風の銃剣が付けられるようにアタッチメントが付いています。「日本軍の銃に一様に見られる、特色あるデザインである」と、遠まわしにバカにされてました。これもたしかに、総重量10kg超の機関銃を振り回して突撃するより、普通の銃剣や軍刀やらで突撃するほうがスピードがあって良いですよね。ていうか、2次大戦まで来て銃剣突撃ってのも無いですよ。弾丸が切れて戦えなくなったら、さっさと撤退したり降伏したりするべきで、命を大事にしましょうや。


この2点の技術は、技術者の兵器開発と、前線兵士の兵器開発の悪いところが如実に出てると思います。

技術開発者は技術優先で兵器を最適化しようとする。当時の日本は、生産能力が低かったんで、ものすごく弾丸を大事に戦ってたんです。弾丸をばら撒く兵器を作っておきながら、弾丸の生産力が足りなかったんで、機関銃でさえ一発必中が心がけられてました。カウンターつけて弾丸消費が抑えられるかもしれない、だから装着する。

また、前線兵士は正面攻撃にこだわって兵器を最適化しようとする。銃剣なんてその最たるもので、機関銃は補給を受けつつ防御する戦いで有効だと思うんだけど、10kgの銃剣抱えてでも突撃するという精神がないと、戦場は恐ろしくて戦えない。だから、銃剣は装着する。

どっちもファンタジーなんですよ(笑)
実際に射撃中の兵士がカウンター見ることもないし、重い銃剣で突撃することもないでしょう。だけど、双方の思いの結果として、この2つの機能があったんだとすれば、その精神活動は笑うべきものじゃないと思いました。

コメント

初めまして。ただ通りかかったもので
すが、目に付いたのでコメントさせていただきます。

>>この銃は連射して砲身が過熱してきた時のため、砲身に取っ手がついています。スペアの砲身にすぐ着脱できる。そこも矛盾してますね(笑)

どこが矛盾しているのですか?軽機関銃の銃身を即時交換できることは、機関銃の理にかなっています。
また、銃剣を装着できることですが、普通の人が見れば「なんだ~?日本軍は機関銃に銃剣着けるのか?マジウケルwww」と言いかねませんが、銃口の真下に取り付けることにより反動を減らす狙いがあったともされています。

  • 2007/04/29(日) 11:23:49 |
  • URL |
  • AKS-74U #-
  • [ 編集]

コメントどうもです。
一年位前の記事なんで記憶が曖昧なんですが、多分この矛盾ってのは、マガジンに残弾カウンターつけるくらい弾数に余裕が無いわけであれば、銃身焼けて交換するほどまで連射しないんじゃないのかなぁ、という疑問ですね。機関銃と矛盾するんじゃなくて、カウンターと矛盾するんだと言いたかったんだと思います。

銃剣装着については、じゃあもし、これが重りというなら、ほんとにただの鉛の塊でもいいわけで。小銃用の銃剣の流用かもしれませんけどね。想像ですけど、戦場で反動あることに気付いて急遽つけたというわけじゃなく、ほんとにオプションとして存在したんだと思いますよ。そのくらい試験射撃して銃作ってただろうし。
それでも銃剣はつけた。鍋や釜提出させるくらい、鉄が無いのに、鉛の重りじゃなく、鋼鉄製の刀剣です。理では意味が無いような刀剣です。
つまり、刀とか菊の御紋には勇気の魔法がかかってたんだと思いますね。

  • 2007/04/30(月) 00:58:05 |
  • URL |
  • マルメンライト #-
  • [ 編集]

まさか返信してくれると思いませんでした。返信どうもです。

>>銃剣装着については、じゃあもし、これが重りというなら、ほんとにただの鉛の塊でもいいわけで。

これはおかしくありませんか?最初から重りが付いた機関銃と、剣として使用でき、なおかつ着脱できる重りのついた機関銃、あなたならどちらを選びますか?

>>つまり、刀とか菊の御紋には勇気の魔法がかかってたんだと思いますね。

これは納得できますね。菊の御紋は「天皇から賜った物」や「日本の象徴」として刻印されていたんでしょう。私は本物の三八式を所持していますが、菊の御紋は削り落とされています。

  • 2007/04/30(月) 23:51:45 |
  • URL |
  • AKS-74U #JalddpaA
  • [ 編集]

いちおう、鉛の塊を「着脱して使う」前提で書いたんですが、鉛の塊を持って戦場駆け回ること考えると確かに馬鹿らしくて情けないですね。もし、ヒートシンクみたいな使い方を考えたら…まあでもそれは無理かな(笑) 

それより、剣を着脱して、つまり「銃剣を外して使う」ことが考えられるなら、銃剣はパーツとしてまったく無意味と言うわけでは無かったな、と思い直しました。
つまりこういうことですね、総重量10Kg程度の機関銃、これを2~3人のチームで使うことを考える。すると、移動の時はバラして運ぶ。機関銃兵は小銃を持たないとして、じゃあなんらかの武器、道具としてのナイフは必要になってくる。スペック競争じゃなく、運用面まで考えて兵器作ると言うことの重要性はありますから、機関銃の銃剣はそこまで考えられて採用されたものなのかも。

ただね、もしこの機関銃が銃剣装着して重りつけないと、まともに撃てないくらいの反動がある、ひどいものだったとしたら、銃剣は機関銃にとって必須のパーツとなるわけですが、そんな重要なものが損失する可能性のある白兵戦武器やツールナイフ同然の使い方をされるわけが無い。だから反動を抑える役割と言うのは気休め程度であると思うんですよ。ですから、

>最初から重りが付いた機関銃と、剣として使用でき、なおかつ着脱できる重りのついた機関銃、あなたならどちらを選びますか?

これは重りがないと撃てないのか?当たらないのか?そういうようなとこが重要ですね。反動で当たらない撃てないくらいなら、ちょっとくらい最初から重いほうがいいんじゃないですかね。でも多分そうじゃないし、重りが何も無くても最低限使えるくらいには出来てるでしょ。

あとですね、重りがなくても撃てて当たるのだとして、日本人なら日本刀型の銃剣は持ってたいし、着けたいですよね、そりゃあね(笑)

  • 2007/05/01(火) 23:47:37 |
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  • マルメンライト #-
  • [ 編集]

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